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20111230

やわらか〜くリレーする、県庁座り込みのお誘い

2011-12-30

県庁守衛室前での評価書、提出阻止、座り込みへのお誘いです。 田中・前沖縄防衛局長は、辺野古「評価書」を提出することを凶悪犯罪にたとえてオフレコ発言をしました。 真部・旧・新沖縄防衛局長は、12月28日、未明の4時に、沖縄県の守衛室に運ぶ込むという、凶悪犯罪を実行しました。どうやら、沖縄県の環境影響条例の飛行場設置に必要な20部に足らず、16セットの評価書を持ち込んだようです。 沖縄県は運び込まれた16個の段ボールを、新年1月4日に開けるとしており、沖縄防衛局は、残りの部数も近く搬入する予定と12月29日の琉球新報は報じています。詳細は下記の琉球新報記事をお読みください。 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-185717-storytopic-3.html 残りの評価書の搬入を警戒していた市民の呼びかけで、29日夜、およそ30名 ...

20111229

防衛局が県庁に向かった!?>追記、ありがとう、そして「怒」

2011-12-29

緊急連絡入りました。防衛局が県庁に向かったようです。マスコミが県庁に集まっているとのこと。 お近くの皆さんご参集下さい。お近くのお友達がいるかた、知らせて下さい。 家族や友達のための年末をこんな風にむちゃくちゃにするのは、度し難いよ。 <追記>数十名がとるものもうっちゃって!集合しました。議員さんも含む。 この後の続け方、当番とか、相談しているとのことです。 あらゆる応答して下さった皆さんに感謝!緊張が解けない年末年始は、いつものことだい! でも、防衛局はマジで許せん。これも大臣の指示でしょうか。年末年始の抗議は電話がかからないからFAXとメイルとWeb書き込み ...

仲井間知事、県庁に集まった人びとへ説明(動画)

2011-12-29

12月28日の、辺野古環境アセス評価書、受け取りをめぐって、集まった市民に対して、県知事が直接「釈明」をし、下地環境部長が「受理」の用件を満たしていないと説明しました。NHKのニュースなどでもその映像の一部が流れましたが、これらは、集まっている市民に対して語られたものです。彼らが、集まった大勢の人びとの前に出て話さざるを得なかった、ということは、この3日間の行動の成果だと思います。知事の発言は、話し始めてからはノーカット。約10分。 下地部長の発言は、途中から終わりまで(質問されているのは、池宮城紀夫弁護士)。約 ...

20111228

「国のあり方の根幹」を崩されることへの国民の恐怖

2011-12-28

12月26日、新報に掲載された佐藤学さんの時評から。 「最大の問題は、こうした事態が、全く国民の間での関心を引き起こさず、ほとんどの政党、政治家も、処理済みの事案としてしか、考えていない状況ではないか。そして、それは、沖縄の米軍基地が、日本にとって具体的な安全保障政策の課題ではなく、戦後日本の国の在り方の根幹をなす存在になり、その状態を死守したいという国民の意思を明示している。 戦後日本の外交・安全保障は、全てが米国を通じてしか考えられなかったことは、これまでにもしばしば論じられてきた。民主党が「対等で緊密な日米関係」を、政権交代に際して主要政策に掲げたのは、それを正す意志が、少なくとも野党時代にはあったのだろうが、鳩山辞任で、その意志は壊滅した。 理屈が通らない政策が、国次元では争点にすらならないまま、金を落とす懐柔策と代執行による強行策の古典的両面作戦により、押し ...

仲井真県知事が受理する「行政手続き」無視のご都合主義

2011-12-28

さて、仲井真県知事は、いったいどんな「釈明」ができるのか。 今回、不法に持ち込まれた「評価書」という名の7000ページの文書の内容は、このドタバタ劇の始まる月曜日に新報が報じていた。 アセス評価書 ジュゴン「複数年調査」『琉球新報』2011年12月26日。 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-185624-storytopic-3.html 【東京】米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設に向け、防衛省が県に提出予定の環境影響評価(アセスメント)の評価書で、同省が2009年に県側に求められていたジュゴンの複数年調査実施に対し「調査済み」と提示することが分かった。09年の準備書提出以降も沖縄防衛局がジュゴンの調査を継続していたとして、県の要望を満たしていると回答する。 この「複数年調査」は、法を無視して強硬に実施され名護市は許可をしていないが、仲井真県政が容認したものだ。1年半前のタイムスの記事から。 県、現況調査を許可 辺野古移設 知事「止める理由ない」5項目昨年に続き『沖縄タイムス』2010年6月30日。 http://www.okinawati ...

18時ごろの県庁の現状>GO! GO!知事室

2011-12-28

16時過ぎ頃に、県知事と関係部局長が受理の方向を県議団に伝えたあとも、説得と抗議が続いていました。さきほど、県議団から県首脳部の受領について、参加者への説明がありました。県は「行政手続き」で押し通した模様。 このあと、参加者はきちんとした釈明を求めるため知事公室へ向かいました。知事室前ごったがえしています。京都やプチ帝都では、そろそろ抗議集会が始まっている頃でしょ ...

14時までの県庁の現状、GO! GO! 県庁

2011-12-28

県庁は: 環境政策部長は、必要部数(20部)が揃っていない(8部不足)、という点で不備を認めている。 総務部長は届いたのだから受理と考えている。 県政内部でも、見解は足並み揃わない模様で、まだまだ検討会議中。 県議団が: 各所で交渉・折衝・説得、注入中! そこで沖縄ピープルは: 不審なハコが持ち込まれた守衛室をガード。 4階と1階で追加の評価書が持ち込まれないようウォッチ。 ★もっと沢山の人が集まる必要、大いにあり!!!★ さらに遠隔地ピープルは: 県が毅然とした態度で対峙するよう「受け取らないで拒絶しなさい」とガンガンに「応援」を。 ●沖縄県知事公室  TEL:098-866-2460 FAX:098-869-8979 e-mail:kouhou@pref.okinawa.lg.jp ガンガンの抗議をオキボ、政府、防衛省へ。 ●沖縄防衛局 098-921-8131 ●防衛省03-5366-3111 ●内閣官房 03-5253-2111 民主党の議員は個別にもガンガンに言ってほしい。 ●民主党本部 TEL:03-3595-9988 FAX:03-3595-9961 公務員や政党の電話対応では、ただちに健康被害が出る、というばあいはWebの意見フォームがある。 ●首相官邸 https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html ●民主党 https://form.dpj.or.jp/contact/ ●各府省への意見 https://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose 京都の人は: ★緊急抗議行動★日本政府による、辺野古・環境影響評価書の提出!にお越しやす〜。本日 ...

守衛室前なう、今日止めないといけない理由

2011-12-28

整然と座り込み中です。この取り組みが効果を持つよう、さらに結集を、県庁ロビーを埋め尽くしたい。五時まで。今日、どうしても止めないといけない理由を、この期に及んで、知ってからでなければ動けないという人は、末尾まで読んで。 県が毅然とした態度で対峙するよう「受け取らないで拒絶しなさい」と伝えたいならガンガンに「応援」を。 ●沖縄県知事公室  TEL:098-866-2460 FAX:098-869-8979 ●「知事へのたより」「県民ご意見箱」宛先 kouhou@pref.okinawa.lg.jp ガンガンの抗議はまだまだ政府へ。防衛省へ。 ●沖縄防衛局 098-921-8131 ●防衛省03-5366-3111 ●内閣官房 03-5253-2111 民主党の議員さん個別にもガンガンに言ってほしい。 ●民主党本部 TEL:03-3595-9988 FAX:03-3595-9961 ぬるい電話対応でただちに健康被害が出るというばあいはWebの意見フォームがある。 ●首相官邸 https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html ●民主党 https://form.dpj.or.jp/contact/ ●各府省への意見 https://www.e-gov.go.jp/policy/servlet/Propose ...

11時までの県庁の現状

2011-12-28

10時現在、国会議員3名が守衛室で「ハコ」を見張り、周囲を県議員が守り、数百人の市民が周りを囲んでいるということ。やっぱり不審物だったねー。箱には宛名もないし、後ろめたくて逃げ帰ったオキボは受領のサインももらい忘れたって。人を遣って嫌なことさせてばかりいるから、自分ではなにも出来ないザンネンな裸の王様状態。 各報道には、県の対応の危うさが映し出されている。県幹部もそろそろ後ろめたさがにじみ出てきたか? タイムス号外 http://www.okinawatimes.co.jp/article/2011-12-28_27905/ 新報号外 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-185687-storytopic-53.html えねっちけー(動画ニュース) http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111228/t10014956831000.html 「受け取らないで拒絶しなさい」と県に伝えたいならガンガンに「応援」を以下に。 ●沖縄県知事公室 TEL:098-866-2460 FAX:098-869-8 ...

不審物の置き去り発覚、「受け取る考え」の矢継ぎ早ニュース

2011-12-28

不審物を次々と運び込む様子が、素早くネット報道されるNHK。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111228/k10014954661000.html はやくも「受け取る考え」報道も。 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111228/k10014955151000.html NHKの親方日の丸的解釈なのか、又吉公室長が事前に用意してあった回答なのか。 あざとい ...

驚きの未明コソコソ搬入

2011-12-28

辺野古浜通信blogより。 「今朝4時過ぎ、県庁守衛室に「こっそり」持ち込まれた評価書は16箱。沖縄防衛局森田企画部長が運び込みました。レイプ発言の田中に替わってレイプしにきた真部防衛局長は車の中に隠れそのまま立ち去りました。」「コソドロ」って言われるよね、言われても仕方ないよね、これ。 今度は守衛さんを自分たちの身代わりにしようというのだから、コソドロの風上にも置けないか。 ※ガンガンに抗議と非難と悲憤慷慨を、政府へ。防衛省へ。 沖縄防衛局 098-921-8131 防衛省03-5366-3111 内閣官房 03-5253-2111 ※民主党の議員さんの携帯番号知っている人、ガンガンに起こして伝えていいと、思うな。 民主党本部 TEL:03-3595-9988 FAX:03-3595-9961 ※Webの意見フォーム 首相官邸 https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html 民主党 https://form.dpj.or.jp/contact/ 各府省への意見 https://www.e-gov.go.jp/policy/ ...

【希望拡散】明日も>次の手はナンダ!?

2011-12-28

辺野古浜通信が「あともう1人...来てくれたら」と願う気持ちを、しかと受けとめたい合意してないプロジェクトは、今日も希望拡散。 希望のおまじないを土人形に託して、県庁地下に埋めるとかどう!?呪詛の言葉などではなく、希望を、私たちは語りながら新しい年を迎えたいのだから。 なんつって、画像はまじないグッズでは決してなく、クリスマスのジンジャークッキーなのでした。マッドメンならぬ、マッドウーマン。(あ、このマッドメンはMADMENじゃなくてMUDのほうね。年齢がバレるんだけどね。) 平和な市民からの今日の報告と、明日の呼びかけを以下に転載します。マスコミ報道と併せて読んで下さい。自分たちが向き合うべきものから逃げて沖縄の人にやらせている、卑怯で姑息でよーばーではごーな防衛官僚たちに、譲り渡すものは何一つありませんよー。 みなさんへ 沖縄平和市民連絡会事務局 「辺野古アセ ...

ジョン・ミッチェルの枯葉剤論文 Japan Focus ID 3659

2011-12-28

Japan Focusサイトで公開されているジョン・ミッチェルさんの枯葉剤論文、三つ目の翻訳の試みです。 オリジナルのサイトには写真もあります。また、本論の内容は『ジャパン・タイムズ』既出の記事の、拡充版となっていますので、こちらも併せてどうぞ。 Jon Mitchell, 'Agent Orange on Okinawa: Buried Evidence?,' The Asia-Pacific Journal Vol 9, Issue 49 No 2, December 5, 2011. http://www.japanfocus.org/-Jon-Mitchell/3659 ジョン・ミッチェル「沖縄のエージェント・オレンジ:埋却された証拠?」 人の多く賑わう沖縄の北谷町で、有害な枯葉剤エージェント・オレンジがドラム缶数十本ぶんも埋却された場所を、元米兵が特定 ...

20111226

【希望拡散】明日も明後日も>こういうので止められないかな。

2011-12-26

タイムスのWeb14時過ぎの更新ニュースによれば「郵送の手続きに入った」、QABの18時過ぎのニュースは「手渡しを断念し、郵送しました」とのこと。本当にイタい人たちだと思う。「人たち」というか、「この国」。 7000ページで20冊あるらしいから、押しつけられた郵便局も局員も本当に迷惑なことだと思う。自分たちが後ろめたくてイヤで対峙したくないから、またしても沖縄の公務員に押しつけてきた。本当にみっともない。 だから、年末の忙しいときだけれど、みんなが集まって行動しないと、大変なことになっちゃう。 『やんばる東村高江の現状』ブログが「日本は何処へ向かっているのか」と問い「不適切発言」じたいは更迭されることなく実行に移されようとしていると怒ってる。『辺野古浜通信』ブログが、「拡散希望」と呼びかけている。県庁にあつまった美しい人びとの写真を見て欲しい。だから「合意してないプロ ...

20111225

今日の高江は虹、明日から3日間は県庁!

2011-12-25

高江ではかたぶいall the dayでした。おかげで夕刻に美しい虹を見ました。これはとても素敵な予感。沢山の人の気持ちが県庁に集まりますよう。年末の時間をやりくりして、明日から御用納めまでの3日間、仕事をやりくりして、駆けつけて下さい。無意味な評価書が入る隙間もないくらい、人が集まるといいなぁ。 皆さんへ 沖縄平和市民連絡会事務局  一部マスコミで12/27提出が流れ、12/26の行動の集まりが心配されています。この間の経験から国は信用できません。12/26の集まりでこの闘いの帰趨が決まると考えています。油断してはなりません。今日も午後3時から県民広場で街宣を行います。昨日は10名参加し一部はてんぶす会館前回りました。今日は普天間爆音の街宣カーも出ることになっています。3時に県民広場に結集してください。集まりによって手分けを致します。 12/26県民総行動を成功さ ...

20111223

コザ暴動=叛乱41年目の新資料

2011-12-23

コザ暴動41年目の今年、当時MPだった人が撮影した記録写真が、ヒストリートに寄贈された。 昨年、暴動40年を節目として、コザ暴動を 語る会が多くの新しい体験談をひきだした。最後に12月20日をたどるヒストリー・ウォークの途中、ほんとうに偶然に向こうから歩いてきたのが、当時MP だったという人と一緒にやはり記憶をたどる道の途上のジャーナリスト、ジョン・ミッチェルさんだった。 今回、写真の提供を受けたのは、またその時とは別の人から。でも40年の節目にコザの路上で邂逅したことが、今回の縁につながったのだから、偶然というのは驚くようなギフトを私たちにもたらしてくれるものだ。沖縄市の素晴らしいミュージアム、ヒストリートでぜひ見て欲しいと思う。 米兵から見たコザ騒動 沖縄市に写真寄贈『沖縄タイムス』2011年12月18日 10時50分。    「県民虫けら扱いだった」 コザ騒動きょう41年『琉球新報』2011年12月20日。 追記:ジョン・ミッチェルさんのサイトで、提供された写真のスライドショーを見ることができる。 Lawrence ...

20111222

環境影響評価書ダメでしょ★県庁前歳末キャンペーンに参加を!

2011-12-22

12月26日(月)から28日(水)つまり、来週明けから御用納めまで、環境影響評価書の勝手な押しつけ提出、出し逃げを許さーん!とみんなで県庁前に陣取ってみよう、と呼びかけがあります。ぜひ、朝から夕方まで、県庁の皆さんに協力すべく、集合してウォッチャーしましょう。なにしろ、後ろめたいからこっそり担当課長のデスクに書類を置いて逃げるようなことをする人たちだからね。 バナーやサインボードやなんかのアピールグッズもアリアリで。 ところで、こんな時はちょうど1年前の今日から、年末までのことを、改めて思い出しておくのが、なかなかいいかも。 <2010年12月のおさらい> 12月1日、酒井良介裁判長「政治が解決すべき、ちゃんと話し合いなさい」と法廷で発言。 (中略) 12月22日(水)の夜明け前の暗がりのなか、高江にすごい人数で来て、人垣をつくって穏やかな市民生活を妨害し、工事ゲ ...

20111216

北谷町に続いて、名護市は聞き取り調査開始

2011-12-16

枯れ葉剤 住民調査 名護方針『沖縄タイムス』2011年12月16日 09時22分。 枯れ葉剤、北谷町調査へ ハンビー周辺本年度内に『琉球新報』2011年12月1 ...

20111215

ジョン・ミッチェル枯れ葉剤論文Japan Focus ID3652

2011-12-15

ジョン・ミッチェル「沖縄のエージェント・オレンジ:新証拠」 Jon Mitchell, "Agent Orange on Okinawa: New Evidence," The Asia-Pacific Journal: Japan Focus http://www.japanfocus.org/-Jon-Mitchell/3652 はじめに 2011年9月、『アジア・パシフィック・ジャーナル』誌に、1960年代から1970年代初頭の沖縄におけるエージェント・オレンジを含む米軍の枯葉剤の存在に関する筆者の研究が掲載された(1)。ヴェトナム戦の前哨基地となった時期にこの島で軍務に服した20名以上の元米兵の証言を元に、論文では、北部はやんばるのジャングルから南は那覇港まで、ダイオキシン類に汚染された化学物質の貯蔵、散布、埋却が行われた14カ所の米軍駐留地を列挙した。これほど多数の体験証言をもってしてもなお、ペンタゴンは軍用枯葉剤がこの島にあったことを否定し続けている。 9月の論文のほか筆者が『ジャパン・タイムズ』紙へ寄稿したその他の文章、また『沖縄タイムス』の記者による調査などに後押しされて、沖縄の政治家、活動家たちは日米両政府に対して、沖縄でのエージェント・オレンジ使用についてはっきりさせ、住民の不安を解消するよう求めている(2)。高まる怒りのなか、10月28日、沖縄県知事の仲井真弘多は東京でジョン・V・ルース駐日大使と面談し、この問題について調査を求めた。ルースはしっかり対応したいと答えたことが報道されている(3)。 沖縄の枯葉剤について新情報が急速に拡がりつつあることをうけて、本論文では、最近の重要な展開についてまとめることを目的としている。まず、1960年から62年の間に沖縄で枯葉剤の実験を行ったという米高官の最近の発言について確認する。つぎに今日なお沖縄に除草剤はなかったと否定する国防省の嘘を暴くことになる1966年空軍の記録を検証する。その上で、本論では、1972年以後も、キャンプ・フォスター、海兵隊普天間飛行場のほか、とくに伊江島において枯葉剤が使用されたという新しい証拠を検討する。最後に、11月4日名護市で行った記者会見の概要を示す。沖縄での枯葉剤使用について沖縄住民がその体験を初めてメディアに語った。 <写真:11月4日名護での記者会見の様子。ジョン・ミッチェル(左から三番目)(桃原淳氏撮影)> やんばるジャングルでの実験:1960-1962年 2011年9月6日、『沖縄タイムス』紙は一面トップで、アメリカ特派員、平安名純代の記事を報じた。「北部に枯葉剤散布/立案の元米高官証言」と題されたこの記事は、1960年から62年に北部国頭村と東村付近のジャングルで枯葉剤の試験散布が行われたとまとめた(4)。 平安名に対し匿名を条件に証言したこの元軍人は「散布から24時間以内に葉が茶色く枯れ、4週間目には全て落葉した。週に1度の散布で新芽が出ないなどの効果が確認された。具体的な散布面積は覚えていない」と話した。 この元軍人によると、国防省が沖縄を試験場所として選んだ理由は主としてつぎの2点であった。まず、両者の環境が似ているためやんばるのジャングルで枯葉剤の効果が得られればヴェトナムで使えるかどうかが判る。つぎに沖縄島全土は米軍の管理下にあり、ペンタゴンは、その他の地域ならば要求される民間の厳しい健康・安全基準を回避できた。 この高官の話は、現時点で入手可能なペンタゴンの枯葉剤に関する記録と符合する。1960年代はじめ、米軍はランチハンド作戦の一部として南ヴェトナム一帯に広く[枯葉剤を:訳者注]散布する任務の遂行に、いまだ技術的な微調整を必要としていた(5)。 国防省官僚の一部は、遅々として成果の上がらない進捗状況に苛立ちを募らせており、高度に機密保持された「アジャイル計画」(Project ...

高江SLAPP訴訟、那覇地裁で結審しました

2011-12-15

今日は傍聴席の3倍以上の人が詰めかけました。当たり券を、中に入るべき大切な人たちに譲って下さった方々も沢山。主要なリーダー的人物にだけでなく、初めて法廷に来た若い人にぜひ直接見てほしいと傍聴券を譲られる方もありました。こうした温かい支え合いをいつも素敵だと感じます。そして、今日も高江の座り込みに向かって下さった人たちもいます。私もまた、席を譲って頂いたものとして、感謝をこめて、今日の法廷の様子の一端をご紹介したいと思いました。以下は高江弁護団の素晴らしい揺るぎない主張の要約メモです。(※聞き書きは正確ではないので、文書など引用に利用するばあいは、公的な記録を待ってそれを参照して下さい。勝手に小見出しを付けてみました。) <国による民事訴訟?> 裁判所によく見て欲しいのは、これは民事訴訟だが、対等な市民同士の関係での訴訟ではないという点。国はまさに国家権力そのものであ ...

20111211

ジョン・ミッチェルの枯葉剤論文 Japan Focus ID 3601

2011-12-11

Japan Focus に掲載されているジョン・ミッチェルさんの枯葉剤に関する論文、翻訳が追いつかないままだったのですが、やっとひとつめが翻訳できました。微修正があとから追加されるかも知れませんが、少しでも早く多くの方に読んでいただきたく(すでにかなり出遅れましたが)、どうぞご利用下さい。 またオリジナルのサイトには写真や動画もありますので、参照しながら読むとよいと思います。 ジョン・ミッチェル 「沖縄における米軍の枯葉剤:エージェント・オレンジ」 http://www.japanfocus.org/-Jon-Mitchell/3601 はじめに 2011年8月19日、日本外務省はヴェトナム戦争期の沖縄における米軍の枯葉剤(オレンジ剤を含む)の使用と貯蔵について最近マスコミで報道されたことを受けて見解を発表した。外務省の発表によれば、米国防省にこれらの疑いについて調査を求めたが、ワシントンは、問題の時期に如何なる証拠も発見されなかったとの回答だったという。その結果、東京は米政府にさらに詳細な記録の再調査を求めた。(1)日本政府が米国に枯葉剤調査を求めたのは2007年以来のこととなった。また、記録の保管を否定したペンタゴンの回答を拒否することは珍しいことだった。これらの化学品が1960-70年代の沖縄で広く使用されていたと主張する新聞報道がつづいたかつてないこの2週間の後に、今回の発表が行われたのである。 定期的に新事実が暴露されたが、これはなお、急速に展開しつつある問題である。しかし本論文では、現在に至る状況を解きほぐして説明を試みる。まずヴェトナム戦争期の沖縄の役割と戦争における枯葉剤の使用について外観し、次に、この島における枯葉剤の存在を公式に認めることになった退役軍人局(VA)の1998年裁定、2009年裁定について探る。その後、沖縄で枯葉剤の輸送、貯蔵、散布、埋却を含む取扱いの経験について元米兵の証言をまとめる。結論では、ペンタゴンから認定を勝ち取ろうとするさいに、これらの米兵や沖縄住民が直面する障壁、加えて、希望の予兆、困難とはいえ、このような承認は獲得可能であることを述べたい。 沖縄とヴェトナム戦争 1945年6月に米軍占領を受けたあと、沖縄は急速に、オリンピック作戦、想定されていた連合軍の日本本土侵攻の前線基地となった。原子爆弾とソヴィエトの日本への宣戦布告によって、さらなる攻撃は不要とされた。東京を中心とした占領に勝者の関心が集まったため、沖縄の重要性は低下した。1949年11月までには、『タイム・マガジン』誌は「忘れられた島」と呼び、「この4年間で、貧しく台風の多い沖縄は、口の悪い兵士に言わせれば「後方支援戦線の最後尾」にぶらさがっている」と述べた。 この無視という態度は、毛沢東のconsolidation ...

再掲載「沖縄におけるエージェント・オレンジの証拠」2011年4月12日

2011-12-11

古いGPサイトに投稿した翻訳ですが、参照のしやすさを考慮してこちらに再掲載します。 「沖縄におけるエージェント・オレンジの証拠:米退役軍人たちが、その健康被害と正義の闘いを語る」 ジョン・ミッチェル 2011年4月12日 『ジャパン・タイムズ』への特別寄稿 http://www.japantimes.co.jp/text/fl20110412zg.html 1960年代末、ジェイムズ・スペンサーは沖縄の軍港で働く米海軍の港湾労働者だった。「この頃、私たちはあらゆる種の積荷を扱っていました。オレンジの縞模様の入ったこの缶も含まれていました。荷下ろしのときに、それがこぼれて、「エージェント・オレンジ」[Agent Orange: ヴェトナム戦争時、米軍が使用した枯葉剤のひとつ]をかぶっていたのでしょう。まさに雨を浴びるようにね」。 1965年から1967年の間、ラマー・スリートはこの島のキャンプ・クエの衛生兵だった。「エージェント・オレンジは嘉手納(空軍基地)に貯蔵されていて、沖縄の植生管理に使用されていました。私は個人的に軍病院のグラウンドの周囲で噴霧作業班を見かけたことがあるし、服に枯葉剤が染みこんだ作業員がER(救急救命)に運び込まれたときに、その場に立ち会ったこともあります」。 1970年、ジョー・シパラは、沖縄本島中部にある泡瀬通信施設に勤務していた。「アンテナは『ミッション・クリティカル』[mission ...

12月17日・18日、プチ帝都に出前

2011-12-11

「地下大学goes to 経産省前テントひろば」にお邪魔します。高江が世界中のテントとつながりますように。 ※写真は昨日の県庁前集会。やんばるから来た人はすぐに判る ...

20111207

12月7日女たちの抗議集会

2011-12-07

お知らせ来ました。 「女性たちの」っつーのは、主催者が女性ということなのであって、すべてのヒューマンに呼びかけられておりますよー。 集会名:沖縄侮辱発言と米軍基地の押し付けを許さない女性たちの抗議集会 前沖縄防衛局長の県民および女性に対する侮辱発言に抗議し、 政府の真の謝罪として、辺野古新基地建設の撤回を求めます。 日時:12月7日 午後7時から8時半 参加費:300円 場所:教育福 ...

20111206

12月8日は合意してないシンポ

2011-12-06

 2011年11月29日、田中沖縄防衛局長によるレイピスト発言が紙上で報道され、その日のうちに彼は更迭された。  「犯る前に、犯ると言うか」というこの発言を私たちは単なる「失言」で終わらせるわけにはいかず、あるいは「女性を侮辱した不適切な発言」という紋切り型の非難を浴びせてすませることも、もはや不可能である。  沖縄をレイプする日本という構図が露呈したいまこそ、私たちは男根主義とミソジニーに抗しながら豊かに饒舌に抗議と解放の言葉を紡がなければならない。  これは言説の闘争である。 「オキボー局長レイプ発言に合意してない」緊急シンポジウム とき:2011年12月8日(木)18:30より ところ:琉球大学法文学部201教室 主催:合意してないプロジェクト projectdisagree(at)okinawaforum. ...

20111205

12月14日高江SLAPP訴訟、那覇地裁で結審見込み

2011-12-05

那覇地裁にも、高江の現場にも行きましょ−! 来週、高江SLAPP訴訟の第10回口頭弁論が開かれます。 今回の期日で高江住民弾圧裁判は結審となる見込みです。 期日 : 12月14日(水) 場所 : 那覇地方裁判所 9:30  事前集会(那覇地裁前広場) 10:10  傍聴整理券の配布と抽選 10:30  開廷 閉廷後 報告集会 多くの皆様の集会、傍聴参加をお願いいたします。 高江では緊張が続いています。 裁判期日に工事を強行された事もあります。 現場での支援を、合わせてお願いいたします。 ※右画像は屋嘉そば。辺野古経由で東海岸に向かうときの腹ごしらえポイ ...

20111204

12月の辺野古・高江カー情報

2011-12-04

平和な市民の2011年12月分辺野古・高江カー情報届きました。 ・12月8日(木)、3名  ・12月9日(金)、5名 ・12月10日(土)、5名   ・12月14日(水)、5名 ・12月15日(木)、5名  ・12月17日(土)、5名  ・12月21日(水)、3名  ・12月23日(金)、5名  1.送迎車は、「那覇インター前バス停」で待機しています。同バス停を9時に出発して、同乗者の希望により高江・辺野古まで行きます。高速内のバス停での途中乗降車も可能です。 2.同乗希望者は、必ず長嶺(090-2712-6486)または城間(080-1782-6598)へ事前に連絡して下さい。 3.沖縄平和市民連絡会では、この行動の定期化のため、カンパを募っています。カンパの宛先は、『(口座番号)は01710-5-88511』『(加入者名)は平和市民連絡会』『通信欄に辺野古・高江行きカンパ』と記入ください。 カクマクくんの新譜!Image Nothingを聞きながら、もうすっかり冷たくなった風を受けてドライブ。「会いに行くから、じゃぁ、それまで、お元 ...

20111202

高江の署名は12月5日(月)締め切り

2011-12-02

12月14日に期日を迎える高江の裁判。署名用紙がまだお手元にある皆さんぜひ今週末で投函を! 「ヘリパッド建設中止と起訴取り下げを求める署名」につきまして、みなさまには大変ご協力頂いてきましたが、呼びかけて下さったなはブロッコリーさんから連絡がありました。12月14日に那覇地方裁判所での審理が結審する見通しですので、この期日を、ひとつの区切りにさせていただくため、 2011年12月5日(月) を集約の最終締切とさせて頂きたいと思います。 集約宛先は以下です。 なはブロッコリー 沖縄県那覇市久茂地 3-29-41 久茂地マンション 401 少し、急なことで恐縮ですが、目下、ヘリパッドいらない弁護団の皆さんが最終書面の準備で頑張って下さっています。私たちも清新な気持ちで胸を張って、12月14日の期日を迎える所存です。 皆様のご支援を、どうぞ宜しくお願い致し ...

本日18時、県庁前!

2011-12-02

Begin forwarded message: 日時: 2011年12月2日 11:25:57 件名: 一川防衛大臣来沖抗議行動について 平和市民連絡会事務局 皆さんへ  一川防衛大臣が今日来沖して、仲井真知事と午後7時過ぎから会談するとのことで、平和運動センターから午後6時から県民広場で抗議集会を開催して県庁入り口で抗議行動をするとの連絡がありました。平和市民連絡会も呼応して抗議の行動を行うことにします。超緊急ですので各自連絡をとり合って広げてくださ ...

八重山教科書の書名、拡散お願い!沢山お願い!

2011-12-02

文科省もまた、沖縄で国境線を顕現させようと騒ぎを起こそうとしています。 うかうかしてると、後になって「あれが戦争の準備の始まりだった」とため息混じりに語らうことになっちゃうのか。それとも、ずっと先に反省することが判っているなら、今のうちに! 件名: みなさま再度のお願い みなさま 先日、八重山の署名をもう少し集めていきたいという話になりました。 全体で1万は超えてきていますが、それでももっと多くの声を集めて文科省に届けたいということになっています。 現在、12月上旬に予定されている文科省要請において、署名をとどけて要請し、院内集会も開催したいということで動いております。 そのため、再度署名の拡散をお願いいたします。 石垣では、街頭での署名も実施してがんばっています。ぜひご協力をお願いいたします。 なお、オンライン署名の場合には下記からお願いいたします。 http://www.shomei.tv/project-1871.h ...

20111201

12月8日「オキボー局長レイプ発言に合意してない」

2011-12-01

「オキボー局長レイプ発言に合意してない」 緊急シンポジウム開催のお知らせ ◆12月8日(木)18:30-  ◆琉球大学法文学部201教室にて ◆パネリスト(予定)  高里鈴代(基地・軍隊を許さない行動する女たちの会)  新城郁夫(琉球大学法文学部教授)  阿部小涼(琉球大学法文学部准教授)  田崎真奈美(琉球大学大学院修了生・MONACA) 沖縄防衛局長のオフレコ発言によって、日本政府の沖縄に対するレイプ的暴力が露呈した。 このような暴力に、さて、私たちはどのように対抗するのか。 抗議集会に参加するとか、オキボにFAXジャミングをしかけるとか。 いいね!(ボタンをポチッと)とか。 でも日本政府が矮小化をたくらんでいるときには、むしろ問題を拡散的にあぶり出してみるのがいい。 そう。あらゆる角度からの抵抗をカタチにするときが来たのかも! マイ抗議声明や、これからの ...

「これは言説の闘争である」抗議声明by合意してないプロジェクト

2011-12-01

これは言説の闘争である。 2011年11月29日『琉球新報』の報道で明らかになった田中聡沖縄防衛局長のレイピスト的発言は、前例のない早さで対応が検討され、その経過もまたこれまでにないほど刻一刻のスペクタクル的報道で伝えられ、その日のうちに、「女性や沖縄を侮辱する不適切な発言」(『沖縄タイムス』Web版11月29日20時43分ほか)のため局長は更迭となった。 単なる不適切発言では済まされない。それ以上に、日本政府の対処は、問題のすり替え、局所化、矮小化に他ならない。局長の更迭を言う藤村修官房長官はその舌の根どころか舌先も乾かぬ口で、環境影響評価書の年内提出、辺野古への基地建設について「進める」と明言した。田中氏の言葉を使うなら「犯(や)る」ということだ。ここにおいて田中氏の発言は個人の見解がリークされた不幸な失言ではなく、日本政府による沖縄への基地負担の強要がまさにレイプそのものであることを、直裁に発言したに過ぎないことが了解できよう。これまで度重なる米兵によるレイプ、轢殺、大学キャンパスへのヘリ墜落と現場の制圧[1]など米軍による抑圧のなかを生き抜いてきたこの沖縄で、今日ついに、沖縄をレイプするものとしての日本が、その輪郭をあからさまにしたのである。 この発言は、八重山地区での強権的な教科書選定という脱法状態、反対する地区に教科書の有償を強迫する憲法の剥奪状態[2]、与那国へ自衛隊配備を強要する「国境の顕現」状態[3]、地位協定の改定を拒む日米政府による沖縄の例外化状態[4]という文脈のなかで、まさに起こったのであり、拡散的で持続的な抗議こそが相応しい。 そして、この問題の本質をもっとも端的に表していたのは、東村高江の状況である。 直前の11月25日、高江のヘリパッドもといオスプレイパッド建設について田中氏は「北部訓練場の過半を返還するためにやっている工事で、反対だということ自体、正直言って私には合点がいかない」と発言したことが報道されている。ここ数週間、防衛局が高江に対して行っているのは、抗議する住民の犯罪者化であり、裁判所の悪用では飽きたらず、警察権力を行使するよう沖縄県警に圧力をかけていることは一目瞭然の事実である。にもかかわらず、レイピスト発言が問題化した今日も、防衛局は臆面もなく高江で工事を強行しようとした[5]。 すなわち、今回の発言のみによって防衛局長の糾弾を終えてはならず、また、防衛局長個人の過失や舌禍としてのみ、この問題を収束させてはならない。抵抗を黙らせ、抵抗を黙殺し、抵抗を否定し、抵抗を力でねじ伏せたうえで、事後的に「合意のうえだった」と言う準備をしている[6]。まさにレイプの構造そのものではないか。だから私たちは繰り返し言い続ける、「合意してない」と。 そもそも防衛局が主催する報道陣との居酒屋懇談会と、そこで交わされるオフレコの談話とは一体どのような空間なのか。「酒席でこそ重要な話を聞ける」とあざとく期待するジャーナリズムと、そういう関係づくりによって「ネタ」のリークをコントロールできる気になっている防衛行政の双方によって共犯的に温存されている空間だからこそ、このミソジニー的発言は露出したのだということを、確認しなければならない[7]。 ...