「また東村の公民館を訪れた時である。そこでは、反基地運動を継続している活動家と民衆が寸劇をやって、長期にわたる運動の歴史を記念していた。麗しく活力に満ちた中年女性の踊り手たちが、爆発的な身体技量で反基地の決意を表現し、観衆に紛れた私をも感動させた。困難の臨界点での運動によって主体的精神が作り出されている---このような感染力のあるエネルギーによって、我々は沖縄の問題が我々の共同の問題であることが分かった、それは福島の危機があたかも家族の問題と同じであるように扱うということだ。鍵となるのは、つまり我々には何が出来るか?ということだ。」陳光興著、丸川哲史訳『脱帝国:方法としてのアジア』以文社2011年。
以下も参照、必読。
池上善彦「第三世界としての日本:我々は脱帝国と脱植民地と脱冷戦を同時に学ばなければどうしようもない」(書評)『図書新聞』2011年11月19日。