
軍事基地の人権侵害に合意してない声明 [English] 2016年4月1日、辺野古で、米軍が市民を拘束して基地に連れ込み、8時間に及んで監禁する重大な人権侵害事件が起きました。これに対して日本政府は、国民国家を託された代表機関として当然なすべき、人身の保護を怠りました。 人を拘束し閉じ込めて社会的状況から遮断するのはリンチであり、震撼すべき人権侵害です。人を逮捕するという警察権限は、根拠だけではなく、法律に定められた手続きに基づいて行われるからこそ辛うじて容認されるものです。これは世界中で闘われた自由と民主主義の根幹です。このように恐ろしい人権侵害が平然と行われる国では、だから、解放を求める人々の行動にこそ、信を置かなければなりません。 それにしても、なぜ、沖縄なのか。 米軍基地提供区域の境界線が、メルトダウンを引き起こして私たちの暮らしのほうに滲みだしているのです。境界線の向こうは、米国の市民社会ではない、底知れない無法地帯です。「良き隣人」も「コミュニティの一員」も命令による振る舞いであり、軍隊の闇はどんな美しい言葉でも覆い隠すことは出来ません。 3月31日に行われたという日米の代表者同士の会談で、レイプされた被害者のための怒りは日本から表明されませんでした。その直後に起こったこの恐るべき人権侵害についても、ただ傍観するのみで、米軍の暴走を制することもできませんでした。それだけではないでしょう。日本という国は、沖縄で米軍基地をめぐって起こる被害について、ネグレクトという制裁を行っていると言うほかありません。 軍隊は住民を守らない。平時であろうと軍隊は暴力そのもの。 これが沖縄の掴んだ真理です。 海上保安庁は警察権を持つ上、すでに英語名をCoast ...