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20160801

高江ヘリパッド>専門家・NGO・国際的な反対の年表(1999-)

 諸議会の決議は、地元住民の声を集約して表明する代表政治の機会ですが、これを支え正当性を価値付ける数多くの声明、決議、抗議があがってきました。高江のことについて「殆ど報道されていない」「知らなかった」という反応をよく目にするのですが、知らなかったからといって、声が上がっていなかったわけではないのです。
 計画の持ち上がった当初から、環境保護の専門家たちが、グローバルな拡がりのなかで高江を支えてきたことは、環境と軍事基地という21世紀的な関心の最前線に、高江の問題があることを示しています。それは、沖縄においては、環境保護の取り組みを基地問題への取り組みと切り分けることが出来ない切実さであると同時に、息長く関わり続ける人びとの存在によって実現可能な運動ということでもある。

 もっとも新しいものは、現在進行形。辺野古・高江を守ろう!NGOネットワークが緊急声明「生物多様性の宝庫、やんばるの森と住民の生活を守るために行動を!高江ヘリパッド建設中止を!」を発表し、署名を呼びかけています。ぜひ連なって下さい!
http://www.foejapan.org/aid/takae/160730.html

 ところで、この抗議声明一覧の必要性をいち早く実践していたのは、沖縄・生物多様性市民ネットワークです。これは、その試みを引き継いでみたもの。古い資料でリンク切れだったり、足りないところ、間違っているところなどは、随時補足訂正していこうと思います。市井の個人から専門家まで、島々から海を越えて、拡がりを持っていることが伝わってくるような一覧です。



1999年3月 琉球大学研究者グループ意見書

1999年3月 日本生態学会、総会決議「沖縄島在沖米海兵隊北部訓練場内ヘリパッド建設予定地の見直しに関する要望書」
http://www.esj.ne.jp/esj/ESJ_NConsv/1999Helipad.html

1999年3月 日本野鳥の会やんばる支部、「北部訓練場ヘリパッド移設候補地の見直しについての要望書」

1999年4月 日本野鳥の会「沖縄本島やんばる地区におけるヘリパッド建設予定地の見直しについて(要望書) 」
https://www.wbsj.org/nature/hogo/others/okinawa/youbou01.pdf

1999年5月 沖縄生物学会、ヘリパッド建設計画への反対を決議
http://www.okibio.jp/report/65.html

1999年7月 日本応用動物昆虫学会、予定地の見直し求める要望書を4月大会で採択し、7月に署名と併せて提出。
「北部訓練場ヘリパッド移設/「貴重種の絶滅も」/見直し求め署名運動/動物昆虫学会」『琉球新報』1999年4月6日。http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-93790.html
「ヤンバルを世界遺産に/学者らがアピール/ヘリパッド移設問題」『琉球新報』1999年7月10日。http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-94708.html

1999年10月 日本鳥学会、大会決議「沖縄島在駐米軍北部訓練場内ヘリパッド移設計画の見直しの要望書」
http://ornithology.jp/iinkai/hogo/yambaru.html

1999年11月 日本鱗翅学会、へリパッド建設見直しの要望書を提出

1999年11月 日本爬虫両生類学会、ヘリパッド建設見直しの要望書を提出

2000年2月 植物分類地理学会、ヘリパッド建設見直しの要望書提出を決議

2000年3月 日本植物分類学会、ヘリパッド建設見直しの要望書提出の決議

2000年10月 IUCN(国際自然保護連合)第2回会議(ヨルダン、アンマン開催)勧告 (Rec.2.72)「沖縄島およびその周辺のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全」
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/iucn/2000/10/1010-1.html
http://data.iucn.org/dbtw-wpd/edocs/WCC-2nd-002.pdf 

2000年10月 昆虫学会、ヘリパッド建設見直しの要望書
Itô, Y., Miyagi, K. and Ota, H. (2000), Imminent extinction crisis among the endemic species of the forests of Yanbaru, Okinawa, Japan. Oryx, 34: 305–316. doi:10.1046/j.1365-3008.2000.00136.x

2001年5月 American Bird Conservancy(アメリカ鳥類保護協会)、移設場所の変更の要望書
http://www.abcbirds.org/newsandreports/birdcalls_pdf/bc01aug.pdf

2001年7月 「共同声明:沖縄島のジュゴン・ノグチゲラ・ヤンバルクイナ ・ヤンバルクイナとその生息地の保全:特に,在沖縄米軍の普天間飛行場代替施設 の普天間飛行場代替施設および山原(やんばる)のヘリパッド建設計画と関連して」
WWFジャパン,(財)日本自然保護協会,(財)日本野鳥の会,日本雁を保護する会,野生生物救護獣医師会,エルザ自然保護の会(以上、IUCN メンバー)と、ジュゴン保護基金委員会,ジュゴンネットワーク沖縄,沖縄環境ネットワーク,ジュゴン保護キャンペーンセンター(以上、賛同団体)によるIUCNアンマン勧告を受けた声明(日英文)
https://www.wbsj.org/nature/hogo/others/okinawa/youbou01.pdf

2002年8月 沖縄生物学会、「環境調査検討書」の見直しを要請
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-103850-storytopic-86.html

2002年8月 日本野鳥の会「北部訓練場ヘリコプター着陸帯移設に係る継続環境調査検討書 継続環境調査検討書への意見書 」
https://www.wbsj.org/nature/hogo/others/okinawa/youbou01.pdf

2003年12月 Center for Biological Biodiversity(生物多様性センター・米国)、「ノグチゲラの保護を」声明
http://www.biologicaldiversity.org/species/birds/Okinawa_woodpecker/

2004年10月  IUCN(国際自然保護連合)第3回会議(スペイン、バルセロナ開催)勧告 (Rec.3.114)(2回目となる勧告)、「日本のジュゴン、ノグチゲラ、ヤンバルクイナの保全」
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/henoko/pdf/041117iucn_dugong_j.pdf (案)
http://data.iucn.org/dbtw-wpd/edocs/WCC-3rd-004.pdf (英文)

2006年3月 日本自然保護協会(NACS-J)、「『沖縄県北部訓練場ヘリコプター着陸訓練場事業(仮称)環境影響評価図書案』に対する意見」
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/yambaru/2006/04/post-7.html

2006年3月 日本植物分類学会、「『北部訓練場ヘリコプター着陸帯移設事業(仮称)に係わる環境影響評価図書案』に関する意見書」

2006年3月・10月 日本鳥学会鳥類保護委員会、「北部訓練場ヘリコプター着陸帯移設事業(仮称)に係る環境影響評価図書案」に関する意見書提出
http://ornithology.jp/iinkai/hogo/meeting2007hogo.html

2006年4月 日本自然保護協会(NACS-J)、「『沖縄県北部訓練場ヘリコプター着陸訓練場事業(仮称)』に対する意見」(2006年4月)
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/yambaru/2006/04/post-7.html

2007年6月 WWFジャパン、ブロッコリーの森を守る会との連名で「やんばるの森にヘリパッドはいらない」(日英文)
http://www.wwf.or.jp/activities/lib/pdf_wildlife/conservation/yanbaru0706.pdf
http://www.wwf.or.jp/activities/lib/pdf_wildlife/conservation/yanbaru0706e.pdf

2010年2月 WWFジャパン、「防衛省による高江ヘリパッド建設工事の強行に強く抗議する」
http://www.wwf.or.jp/activities/2010/02/786824.html

2010年10月 国内外から75のNGOによる「CBD-COP10開催国日本の開発行為に対するNGO共同宣言」にヘリパッド建設見直し要求が盛り込まれる
http://www.kankyoshimin.org/modules/cef/index.php?content_id=58

2010年10月 The Guardian(英国紙)、「生物多様性100:アジアのアクション」[Biodiversity 100: Action for Asia]にヤンバルの森を選定。沖縄防衛局に対して「沖縄の貴重な生物多様性に影響を与えない他の場所(での建設)を考慮せよ」と。http://www.guardian.co.uk/environment/2010/oct/04/biodiversity-100-actions-asia

2010年10月 ゼロ絶滅連盟 (the Alliance for Zero Extinction, AZE)(世界20カ国、68の研究機関やコンサヴェーション・インターナショナルなどの環境保護団体で構成)、COP10会場で最優先保護地587か所を発表、やんばるの森が含まれる。
http://www.zeroextinction.org/sitedata.cfm?siteid=584

2011年2月24日沖縄・生物多様性市民ネットワーク「防衛省による米軍ヘリパッド建設工事中止と建設計画撤回、およびヤンバルの森の保全を求める声明」
http://okinawabd.ti-da.net/e3277654.html

2011年2月 WWFジャパン、グリーンピース・ジャパン、日本自然保護協会(NACS-J)、日本野鳥の会の共同声明「生物多様性を破壊する防衛省の米軍ヘリパッド建設工事強行に抗議し計画の中止を強く要請します」
http://www.wwf.or.jp/activities/2011/02/969423.html
http://www.wbsj.org/activity/conservation/habitat-conservation/okinawaken/request_yanbaru20110223/

2012年2月 琉球弧の先住民族会、反差別国際運動(IMADR)、沖縄・生物多様性市民ネットワークの三者、国連人種差別撤廃委員会に対し辺野古・高江の基地建設は人種差別撤廃条約に反すると申立

2014年8月 糸数慶子社大党委員長・参議院議員が、国連人種差別撤廃委員会(スイス、ジュネーブ)で辺野古と高江の基地建設即時中止を訴え

2015年8月 「辺野古・高江を守ろう!NGOネットワーク」、環境・国際協力・平和に関わるNGOのネットワーク結成

2015年8月 うるま市・沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議、毎月第2木曜に高江の座り込みテント訪問を決定。

2015年9月 「島ぐるみ会議やんばる大集会」(北部地域各市町村島ぐるみ会議主催)、辺野古の新基地と東村高江のヘリコプター着陸帯の建設を阻止する緊急アピールを採択。

2015年11月 APALA (Asian Pacific American Labor Alliance アジア・太平洋系アメリカ人の労働団体) 、辺野古・高江基地建設反対決議、沖縄訪米団の成果として。
http://www.apalanet.org/press-releases/apalas-national-executive-board-welcomes-all-okinawa-council-and-adopts-resolution-to-stop-us-military-base-expansion-in-henoko

2015年3月 日本鱗翅学会、「沖縄島北部・高江と安波の米軍ヘリパッド建設に関わる要望書」
http://lepi-jp.org/event2/evt_15/takae_helipad_150323.pdf

2016年3月 「やんばる国立公園(仮称)指定書(環境省原案)」「やんばる国立公園(仮称)計画書(環境省原案)」パブリックコメントに諸団体が意見を提出。
日本森林生態系保護ネットワーク、やんばるDONグリーズ、NPO法人奥間川流域保護基金、「ヘリパッドいらない」住民の会と高江ヘリパッド建設反対現地行動連絡会、辺野古・高江を守ろう!NGOネットワーク、WWF ジャパン、日本自然保護協会(NACS-J)などが高江のヘリパッド建設に言及。
http://okinawabd.ti-da.net/e8528484.html
https://wwfj.app.box.com/v/yanbarunp

2016年7月 日本自然保護協会(NACS-J)、「日本自然保護協会は、日本政府が現在,沖縄島北部の通称やんばるの森において、米軍ヘリパッド建設工事を強行していることに対し強く抗議する。」
http://www.nacsj.or.jp/katsudo/yambaru/2016/07/post-11.html

2016年7月 辺野古・高江を守ろう!NGOネットワーク、緊急声明「生物多様性の宝庫、やんばるの森と住民の生活を守るために行動を!高江ヘリパッド建設中止を!」署名運動
http://www.foejapan.org/aid/takae/160730.html

2016年7月 日本カトリック正義と平和協議会、「沖縄の高江米軍ヘリパッド工事再開に抗議声明」
http://www.jccjp.org/jccjp/home_files/160728%20okinawatakae.pdf (日本語)
http://www.jccjp.org/jccjp/home_files/160803%20Forcible%20Resumption%20of%20the%20Construction%20of%20US%20Military%20Helipads.pdf (English)
http://www.christiantoday.co.jp/articles/21553/20160728/catholic-statement-takae-okinawa-u-s-military-helipad-construction.htm (告知)

2016年7月 「ちゅら海を守り、活かす海人の会」総会、海兵隊の県外撤退の要求、辺野古の新基地建設と東村高江のヘリパッド建設の中止を求める決議を採択。
http://ryukyushimpo.jp/news/entry-326646.html (『琉球新報』報道)
http://english.ryukyushimpo.jp/2016/08/11/25580/ (Ryukyu Shimpo article in English)

2016年8月 VFP(Veterans for Peace 米国を本拠地とする退役軍人による平和団体)2016年度総会、辺野古の新基地建設中止決議、高江ヘリパッド建設の専断的再開に抗議する緊急決議を採択。VFP琉球沖縄国際支部の提案。
http://www.vfpnationalconvention.org/2016%20Convention/website.2016%20Resolutions%20Final%20August%206-MTM%20formated.pdf (決議案の文書)。


続く・・・。