ニューヨークのイーストヴィレッジに東村を発見。もう、何を見ても高江を思い出す状態。理由はなんでも構わない、つながりを見つけ、機会を見つけて、高江の側に立つことを表明したい。そういう焦燥感が、ぐわーっとせり上がってきています。
それを具体的なものに落とし込む方法のひとつに「陳情」があったじゃないか。
このところ、国際社会(国連や米国の組織)、NGOなどあらゆる手を尽くしていろんな呼びかけを、みんな、頑張った!と思う。ここでひとつ基本に返って、一票を投じた代表政治に、実際に動いてもらう呼びかけをすることも忘れないでおきたい。投票した後、議員を放置してはいけません。具体的にこのことで動いてねと、提言しましょう。
ということで、帰ってきた陳情アクション。4年前の呼びかけ<たかえたいへん、たかえのために県議会陳情編>から、ヴァージョンを上げて2016年版ならではの呼びかけと言えば、提出先は沖縄県に限らないということじゃないか(怒)。
全国から高江に機動隊を送っている自治体の議会に対して、情報公開と説明責任を要求、機動隊警察を派遣しない要求を提出→議会を傍聴して結果を多くの人に伝える。すでに他府県で始まっている高江を支える市民のアクションは、陳情を通じても、その機会をつくることが出来ます。
また、米国の地方都市議会でも反対決議を上げるくらいなんだから、日本中の自治体は、日本政府がいう「国防」のために酷いことになっている沖縄、高江、辺野古、伊江島のために工事反対・米軍撤退決議を上げることに何のフシギもありません。それがないのは、提案する有権者がいないからだけじゃない?ぜひやってみましょう!
●個人でよし、仲良しグループからでもよし。たしか日本は(まだ)主権在民の国だったはずだから、すべての人に陳情の権利がある。こどもだってできる。
●沖縄県では「日本語で」出してくれという条件が付いてた。他府県ではどうでしょうか。外語で書いたって、翻訳者の協力を募ればいいさー!。コンヴァージェンスの場は、仲間や助けを募る場でもある。作業を協働するのは、一人でやるよりも手間がかかるけれど、その一手間が生み出す拡げる・つなげる効果は、絶大。
●連日の現場に駆け付けることができなくても、これなら、試して損はない。
●現場を体験したならなおさら。自分の体験談を活かす機会になる。
以下は、沖縄県議会に提出するためのまとめです。都道府県や市町村の規定はWebなどでチェックできるから、都道府県別アレンジはみなさんにお任せします。そして「陳情を出した!」という報告をWebに上げると、拡げる・つなげる効果もバッチリと思います。
さっそくやってみましょう!
(1)議会の会期をチェック:出来ればタイミングを逃さずに
米軍の問題は沖縄県では特別委員会の「米軍基地関係特別委員会」、通称「軍特委」が取り上げる。高江のことは、世界遺産との呼び声も高い生物多様性をを守る闘いでもあるから、環境問題に注目するなら常任委員会の「文教厚生委員会」も関係するよね。
会期が発表されたら、「請願・陳情の締切」をチェックしておこう。
今年の定例議会の日程はここで発表される。お、9月定例議会の日程案がもう出ているね!どれどれ・・・。
請願・陳情締切(特別委員会)は、9月29日(木)だ。
請願・陳情締切(常任委員会)は、その前日の9月28日(水)だ。
(2)請願・陳情の方法はここ、県のWebサイト「あなたの声を県政に」。
・「誰でも提出できる」。つまり、住所も年齢も国籍も関係ない。ひとりでも仲良しグループでもOK。
・決まった形式はない。自由っていいにゃー。でも県のサイトにサンプルもあって参考になる。宛先は県議会議長となっているから、議長へのお手紙と心得て書くと、いいんじゃないかな。
・陳情書が出来たら、議会事務局に提出しましょう。
沖縄県議会事務局議事課
〒900-8501 沖縄県那覇市泉崎1-2-3
電話番号:098-866-2574
FAX番号:098-866-2350
(3)陳情書のコツ:クロヤギメールにしないために
・県議会議員に「こんなの出しました」と一声かけると効果的かも。自分が一票を投じた議員なら、気合いも入るじゃない。連絡してアポイントとって陳情書持って会いに行って見よう!
・関係する委員会の担当議員のリストは以下。
軍特委の顔ぶれ(座席表)
文教厚生委員の顔ぶれ(座席表)
・会派連絡先(県議会の会派ごとの事務室の電話とFAX)はここ。
・県議会議員名簿(会派や担当委員会別の記載もあって便利)はここ。
(4)陳情書のコツ:何事も先達はあらまほしき。
・高江について住民の会が出して来た陳情の様子は高江blog「要請・陳情」カテゴリーでチェックできる。
・沖縄BDもコツコツとコツを積み上げているよ。沖縄BD「議会陳情」カテゴリー。
・すごい気合い入った重厚なものでも、シンプルな主張でもいいはず。ひとつコツを付け加えるとすれば、「具体的な根拠」を添えると効果的だと思う。主張を裏付けるということですね。新聞記事、統計データ、実感をまとめた感想文、比較すべき事例、写真記録・・・。議会議員がじっさいに議論できるための資料、ないし資料を探すきっかけを提供するわけです。
・「高江のことが報道されない」としばしば耳にするけれど、そのとき感じる「報道してほしい」内容をお手紙にまとめると、陳情の書き出しもスムーズになるんじゃないだろうか、と思いました。
・陳情なので、抗議!抗議!モードよりも、県議会に動いて欲しい内容を具体的にピンポイントで挙げるのが判りやすいと思います。
(例えば・・・)
「あらゆる機会をとらえてヘリパッド工事に反対して下さい」
「工事を具体的に止めて下さい」
「法を逸脱して作業を行う業者を取り締まって下さい」
「オスプレイの飛行を禁止して下さい」
「工事中止・飛行禁止を実効あるものにするため米軍・米国に要請して下さい」
「北部訓練場はもう使うなと米軍に言って下さい」
「警察の無法を止めさせ、すでに起こった事実を検証して下さい」
「警察による県道の封鎖を許さないで下さい」
「やんばるの森を壊さないため、ヘリパッド工事を県条例アセスの対象にして下さい」
「森を細かく切り刻まず、全体としてのやんばるを保護の対象にして下さい」
「高江区の苦境に耳を傾けて下さい。住民も反対しています。」
「小さい村でものびのびと反対を主張できるように環境を支援するのは県政・県議会の責務です。」
「弱い地域に基地の重圧を押し付ける構造から解放する施策に取り組んで下さい」
・・・言い尽くせないほど沢山の酷い状況がある。でも一人で全てを言い尽くそうとしないでも大丈夫。みんなが声を上げてくれると思えば、それに信頼を託すことができます。
(5)陳情書のコツ:フォローアップ
・本会議も委員会も傍聴できます。ぜひ傍聴しましょう。じっさいに自分の提出した陳情がどのように取り扱われるのか、見て聞いて確認するのは、次のアイディアに繋がります。
・傍聴者の姿は、関心の高さとして、議員に、そして県執行部、県庁職員にも、直接伝わります。
・陳情が具体的であればあるほど、「継続審議」として残っていきます。一回出して決議されなくても無駄にはなりません。
さて。いかがでしょう。
まだまだ高江のためにできること、沢山あります。
まだまだ、これからなのです。